旧日本軍の「慰安婦」にされ、日本政府に公式謝罪と賠償を求めて闘った在日韓国人の宋神道(ソン・シンド)さん(1922〜2017年)
について語り合うイベントが12月2日、オンラインで開かれる。
宋さんと親交を深めた在日韓国人の梁澄子(ヤン・チンジャ)さんと辛淑玉(シン・スゴ)さんが対談する。

 宋さんは16歳のとき、故郷の韓国忠清南道から中国の慰安所に連れて行かれ、日本の敗戦後は宮城県に長く住んでいた。
国に謝罪を求めて93年、東京地裁に提訴。10年に及ぶ闘いを経て最高裁は03年に上告を棄却し、敗訴が確定したが、
以後も「二度と戦争をしてはならない」と声を上げ続けた。

Advertisement

 今回の対談は、フリー編集者の市川はるみさんが中心となって企画した。「『慰安婦』問題ってなんだろう?」(平凡社)の著者で、
一般社団法人「希望のたね基金」の代表理事を務める梁さんは、宋さんが亡くなるまで寄り添った。
人材育成コンサルタントの辛さんは、宋さんにとって「遠くに住む孫のような存在」だったという。
市川さんは「この二人の話を通じて素顔の宋さんに触れてもらえれば」と話す。

 当日は午後1時半から。参加費1500円。学生無料。視聴方法など問い合わせは事務局
(chugakushitsumon@gmail.com)。【明珍美紀】

2023/12/1 06:15(最終更新 12/1 06:15)
https://mainichi.jp/articles/20231130/k00/00m/040/224000c