日米韓を熟知するスラッガーによる赤裸々な告白だ。

 現地12月3日に元韓国代表の大砲イ・デホが自身のYouTubeチャンネルを更新。今季のKBO(韓国プロ野球)リーグを制したLGツインズのオ・ジファンとパク・ドウォンを招き、自らの現役時代を回想した。

 キャリア通算486本塁打を放ったイ・デホは、韓国球史に残るスラッガーだ。2012年にオリックスに移籍すると、14年からソフトバンクで2年間プレー。チームの日本一連覇に大きな貢献を果たした。

 36歳だった16年にマイナー契約で1年だけメジャーリーグのマリナーズでプレーしたイ・デホ。最後は17年からは母国の古巣ロッテ・ジャイアンツに復帰。22年に輝かしいキャリアに幕を下ろした。

 日本でも功績を残した元助っ人は、番組内でパク・ドウォンから「もしも、日本に行かずに韓国からアメリカに行ったら、日本時代のような成績を残せたと思うか」と問われ、「正直なところ、もっと若い時に行っていれば、アメリカでうまくやれる自信があった」と吐露。そして、日本とアメリカの「違い」を語った。

「俺にとっては日本よりアメリカの方が楽だったんだ。アメリカは2ストライクでも力で勝負してきていた。だから、俺はただただ打てばよかったんだ。でも、日本は違う。たとえ3ボールになっても打たれないようにフォークボールを投げてくる。彼らはとにかく4番バッターに打たれないようにするんだよ」

 さらに「アメリカのピッチャーたちはプライドがあるから、とにかく真っ向勝負する。俺はそっちの方が好きだった」と明かしたイ・デホは、「アメリカに行った時に『あぁ日本に行かずにもっと早く勝負をすればよかった』と思った」と回想。後輩たちとの会話で思わず本音(?)が漏れていた。

 30歳でやってきた日本時代には、4年間で98本塁打、打率.298、長打率.486、OPS.859と確かな実績を残したイ・デホ。もしも、彼が早々にメジャーリーグに飛び込んでいたら、どれだけの結果を出せただろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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