〝鍋総選挙〟開票 1位は寄せ鍋、キムチ、水炊き 「野菜がたっぷり!」

12/9(土) 10:40配信 日本農業新聞

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 寒い季節に、野菜や肉を手軽においしく、たくさん食べられる鍋料理。本紙「農家の特報班」が好きな鍋料理を聞くアンケートをしたところ、寄せ鍋とキムチ鍋、水炊きが同数で1位に並んだ。

 アンケートは11月14~21日、LINEで「農家の特報班」の友だち登録をしている人を対象に行い、「一番好きな鍋料理」を聞いた。約70人が回答した。

 山形県の野菜農家の70代女性は「寄せ鍋」と回答。「野菜をたっぷり取ることができ、みそやしょうゆ、塩味と変化を付けてほぼ毎日食べる」という。東京都の40代会社員女性は寄せ鍋に「レタスを入れるとおいしい」。さまざまな味や具材を楽しめるのが、鍋料理の大きな魅力だ。

 寒さが本格化する中、「キムチの辛さが体を温め、食欲を増進させる」(宮崎県の兼業農家の50代男性)と、キムチ鍋にも票が集まった。北海道の畑作物農家の60代女性は、手作りのみそをベースにスープを作り、「とろっとプリンのような食感」になるという手作りの豆腐も入れる。

 「水炊き」には白濁した鶏だしスープの九州風と、昆布で煮る関西風がある。同じ名前でも大きく異なるが、福岡県の60代の主婦は「畑の野菜を何でも入れる」、滋賀県の兼業農家の50代女性は「昆布だしだけ。家のユズやミカンを搾って合わせるとおいしい」と各地から票を集めた。

 作った野菜を具材にするのは農家のぜいたくだ。北海道の水稲農家の60代女性は、夏に取れ過ぎたミニトマトを冷凍し、冬に豆乳鍋に入れる。冷凍のまま入れると、皮もむけて「いくつでも食べられる」という。岐阜県の専業農家の50代女性は、ホウレンソウと豚肉が具材の「常夜鍋」が大好き。「家の野菜がおいしいので、鍋料理でだしをとったり、市販のつゆを使ったりしたことがない」と話す。

 鍋料理は「締め」までおいしい。三重県の水稲農家の50代女性と福島県の果樹農家の50代男性はともに、トマト鍋の後にご飯とチーズを入れ、リゾット風にして食べるのが楽しみだという。

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