[ウィーン 22日 ロイター] - 国際原子力機関(IAEA)は21日夜、北朝鮮の寧辺核施設にある原子炉で
初めて核燃料が使用されているようだと発表した。核兵器用プルトニウムの新たな供給源となっている可能性がある。

IAEAによると、北朝鮮は長年にわたり核兵器用プルトニウムの抽出に寧辺の5メガワット級原子炉の使用済み燃料を利用してきたが、
より規模の大きい軽水炉から温水が排出されていることから、この原子炉も現在稼働していることが示されているという。

グロッシIAEA事務局長は「温水の排出は原子炉が臨界に達したことを示している」と声明で述べた。

IAEAは北朝鮮が2009年に査察官を追放して以降、同国にアクセスできておらず、現在は主に衛星画像を使って監視している。
グロッシ氏は原子炉の稼働状況を確認できないとした。

IAEAによると、10月以降、軽水炉の冷却システムから強い水の流出が観測されており、試運転が続いていることが示唆されている。
グロッシ氏は、最近の兆候は水が温かいということだと指摘した。

12/22(金) 10:22配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/683f7ceecee7b310dbbc2f922276aebede421cfe