《あまりにも大きな衝撃を受けて未だに怖くて手が震えています…》
ー中略ー

世界中でライブを行っているソダさんのこんな書き込みに、日本を揶揄(やゆ)されたと感じた層が反応した。
過激な衣装を着る方が悪い、自ら触られにいっている…。

《私は人々に私に触ってほしいから露出した服を着るのではない》

《私がどんな服を着いたとしても、私に対してのセクハラと性的暴行は正当化できない》(原文ママ)

今度はソダさん本人が反論し、SNSがさらに燃え上がる。イベントでソダさんの胸を触ったとみられる観客の顔が拡散され、
個人特定の動きも加速。イベントを主催した運営会社が容疑者不詳のまま不同意わいせつ罪などで刑事告発する事態にも発展した。

SNSから少し遅れ、マスメディアで盛んに報じられるようになったのは16日ごろから。
在阪テレビ各局の関連ニュースの放映時間(8月16~28日)をテレビデータ調査会社「ワイヤーアクション」(東京)の協力で
分析したところ、放送時間は次第に増加し、主催者側が刑事告発に踏み切り、観客の男2人が府警に出頭した21日と、
翌22日がピークに。ソダさん自身がXで公開した胸を触られる場面の動画を連日放映する情報番組もあった。

局別の放送時間を調べると、読売テレビが最長の91分23秒、毎日放送が80分54秒と続いた。

NHKは3番目に長い54分33秒。運営側が会見した21日晩には関西ローカルで、
ソダさんの服装を責めるような投稿が目立つことを紹介。直後の全国放送「ニュースウオッチ9」の中で、観客のの出頭を速報で報じた。

「本来はエンタメ化してはいけない事案にもかかわらず、SNSの反応や食いつきに引きずられた。SNSの影響力が報道でも強まってきた」

ソダさんの性被害を巡る一連の騒動について、元毎日放送プロデューサーで同志社女子大の影山貴彦教授(メディア論)はそう分析する。

影山氏によれば「5秒で説明できるニュース」はもともと視聴者への訴求力が強い。
デリケートな論点を多く含むにもかかわらず「(既存メディアが)ここぞとばかりに乗っかって報道した」とみる。

国際大の山口真一准教授(ネットメディア論)も「メディア側が冷静な議論を整えられなかったのは事実だ」と話す。
「韓国」や「フェミニズム」といった、ネットではともすれば炎上しやすい要素が入っていたことも、拡散の大規模化につながった。
「イベント運営側の改善点といった冷静な議論を促す報道ができればよかったのでは」

性被害者の取材に関わってきた元朝日新聞記者で東大大学院の河原理子(みちこ)特任教授(情報学)は、
肌の露出を中傷されたソダさんの二次被害について取り上げる体裁を取りつつ、中傷コメントそのものを見出しに載せるような、
アクセス数稼ぎの「釣り記事」もネット上で散見されたと指摘。
「見出しだけがネットで拡散すれば誹謗(ひぼう)中傷の言葉が広がり、記事自体が二次被害を生む」と懸念する。

その上で「ネットに振り回され、ただ話題を消費しているのか、伝えねばならないことを伝えているのか。
報じる側も試されている」とメディアの姿勢に苦言を呈した。

加害側である観客の男女3人については、その後ソダさん側と和解が成立。
告発は取り下げられ、大阪地検が12月8日、いずれも不起訴処分とした。(花輪理徳、宇山友明、中井芳野)

全文はソースから
2023/12/24 07:00
https://www.sankei.com/article/20231224-47HE5VZAX5I3HARQCW26H4Q4NQ/