最近、韓国で流行しているのが「おまかせ」です。
ソウル市内の和食店には日本語そのままの「おまかせ」コースを楽しむ若いカップルが列をなしています。
今月中旬にソウルから東京にやって来た韓国人女性観光客は、日本の寿司店の「おまかせ」を堪能したくなり青山の有名店を訪れました。
注文したのはランチコースの「おまかせ(OMAKASE)」でお値段は税込み5000円。食後に感想を尋ねると「おいしかったです!」と
笑顔が弾けました。当時、カウンター席は右も左も韓国人だったといいます。
本場の「おまかせ」が韓国人観光客の間で大ブームになりつつあります。

【写真】韓国人女性が「おまかせ」を体験 東京・青山で堪能した豪華な寿司 実際の様子
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・シャリは店主の父親が生産した魚沼産コシヒカリ
 ソウル在住の会社員チャン・スジさん(20代後半、仮名)は、すでに5回以上来日しています。
今回も東京の大学に留学中の姉と一緒に観光を楽しみました。なかでもお目当てだったのが日本の寿司店。
「東京」「コスパ良し」「おかませ」の言葉(韓国語)を打ち込んでグーグルで検索すると数多くの韓国ブログが現れ、
いちばん上に出ていた東京紹介ブログでこのお店を発見しました。

 表参道の交差点に近い静かなエリアにあるこの寿司店は、カウンター12席にテーブル席、個室、半個室を備えたこじんまりしたたたずまい。
シャリ(米)は店主の父親が生産した魚沼産コシヒカリを使用しています。
ネタとなる魚介類は、北海道の釧路漁港や根室漁港と直接契約して仕入れるなど鮮度がウリです。

「韓国では『おまかせ』が本当にはやっています。私もよく『おまかせ』寿司を食べに行きますが、
ソウルでは値段が高く1万円以上するお店もあります。
今回は本場の日本で質が良くて比較的リーズナブルな『おまかせ』を楽しんでみたかったです」

 5000円の「おまかせランチ」を食べての感想は「ウニ、マグロ、サーモンなどが次々と出てきましたが、
魚の名前と漢字が難しくて種類はあまり覚えていません(笑)。確かなのは韓国よりおいしかったこと。高級な感じで感激しました。
お店の大将も店員さんも親切でしたし、店もきれいで安い。とてもいい思い出になりました」と大満足。
ちなみに「おまかせランチ」のメニューは小鉢、おつまみ3種、握り10貫、巻物半本、お椀、最後にデザートのアイスというラインナップでした。

 スジさんはカウンター席に座りましたが、少し驚いたのはカウンター席の左右が全員韓国人だったこと。
2023年11月の訪日外国人観光客数を国・地域別にみると、韓国が約65万人と最多で、
次いで台湾の約40万人、中国の約26万人(JNTO推計値)。
今や最大勢力となっている韓国人観光客を街で見かけない日はありませんが、特定の寿司店に集まってしまうのは面白い現象です。

Hint-Pot 12/30(土) 9:11配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/4dc4f9a5a778494a335f098df0f34184cf9c107a