ー前略ー
・日本に対する印象が良くない理由…「歴史問題」を巡る不満
日韓共同世論調査で明らかになった、韓国人の日本に対する印象悪化の現状。
理由を見てみると「歴史問題」を巡り韓国人は日本に対する不満を抱えていることが分かる。

まずお互いに「良い印象」を持つ理由を見てみる。日本人の場合「K-POPやドラマなどの韓国のポップカルチャーに関心があるから」
(47.1%)がトップで「韓国の食文化や買い物が魅力的だから」(34.2%)が続き、文化や食べ物などを好印象の理由とする人が多い。

韓国人の場合「日本人は親切で、誠実だから」(49.8%)がトップだが、2022年の63.8%から大きく減少した。
次に「生活レベルの高い先進国だから」(38.5%)が続いた。
なお「日韓両国の関係改善がこの一年間で急速に進んだから」を選んだ人は、日本人で14.4%なのに対し韓国人では3.1%で、
韓国人にとってこの1年の関係改善の動きは日本に対する印象改善にあまり寄与していないことが分かる。

そして「良くない印象」を持つ理由としては、日本人の場合「韓国人の中に日本への根強い反発や対抗意識が見えるから」(64.9%)
がトップ。そして韓国人の場合、圧倒的に多いのは「韓国を侵略した歴史を正しく反省していない」(65.4%)で、
「独島をめぐる領土対立」(50.4%)が次に続く。
元徴用工問題の解決策をはじめ、「歴史問題」を巡る日本への不満が印象悪化につながっていることが明確に分かる。
そしてこれは20歳未満から70歳以上のどの世代においても同様の結果となっている。

・「歴史問題」は“別問題” 韓国で暮らす学生たちの実感
ー中略ー

外交の活発化と、民間交流の拡大で「日韓関係改善」は進んでいるように見えるが、韓国側にとって「歴史問題」は別問題。
丁寧な議論と対応を求められていると感じる。

日韓外交を専門とし、元徴用工問題に関する官民協議会のメンバーも務めた、峨山政策研究院の崔恩美(チェ・ウンミ)研究委員も
「民間交流は大事だが、それぞれの国を楽しむ単純な往来、文化の交流が増えるだけでは相互理解にはつながらない」と話す。
韓国人の対日感情悪化につながった元徴用工問題の解決策については「現実的な策」と評価する一方で
「(日本政府が)謝罪と反省の気持ちを表現しておらず責任を伴う行動が無いと多くの韓国人が感じていて、
納得しづらい面があるだろう」と分析。関係改善により互いの国への印象が良くなったとしても徴用の問題は
再燃する恐れがあるとして、若い世代は互いの立場に立った歴史認識の理解を深め、
政府は様々な分野の知恵を出し合い未来志向的な新たな「共同宣言」発出に向けた議論が必要だと指摘する。
ー後略ー
(FNNソウル支局 柳谷圭亮)

全文はソースから
2023/12/31(日) 11:52配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/251a1b96a676a2f43c21e7013ede80cf23e76356?page=1