【01月28日 KOREA WAVE】韓国で昨年、強制わいせつで有罪判決を受けた美術家イム・オクサン氏の造形物が撤去されたソウル市中区(チュング)の南山(ナムサン)公園「記憶の場」が、年内に市民のもとに新たに帰ってくる。

ソウル市は18日、「再造成推進計画」を確定したと明らかにした。韓国の作家を対象に公募によって「記憶の場」を再整備する。

旧統監官邸に造成された「記憶の場」は2016年、日本軍慰安婦被害者を追悼するために作られた。ここには、慰安婦被害者247人の名前と証言、キム・スンドクおばあさんの絵などがある。

市は「意味のある空間にセクハラ宣告を受けたイム氏の作品をそのまま残しておくことは、生存している慰安婦被害者だけでなく市民感情に反する行動だ。記憶の場造成の意味を無にするだけでなく、慰安婦被害者はもちろん国民を欺瞞する行為だ」と撤去の背景を説明した。

市は12月まで「記憶の場」の再造成を進める。予算として計4億ウォンを編成した。3〜6月に「癒しと記憶の場(仮称)」というテーマで韓国文化芸術界の作家、建築家、デザイナーなどを対象に作品公募を受ける。国内作家が協業を進める場合、外国作家も参加できる。

作品設置の範囲は「記憶の場」全体であり、カテゴリーは設置美術、デザイン、建築、造園など制限がない。市関係者は「造形物一つを建てるという概念というよりは、敷地全体を新しく構成しようとするもの」と強調した。

MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News 2024年1月28日 10:00
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