スポニチ [ 2024年2月3日 03:12 ]
アジア杯準々決勝 韓国2―1オーストラリア ( 2024年2月3日 カタール・ドーハ )

 カタールで開催中のサッカー・アジア杯は2日、決勝トーナメント準々決勝が行われ、韓国代表(世界ランク23位)が
オーストラリア代表(同25位)と激突。
1―1のまま突入した延長前半14分にFW孫興民(31=ソン・フンミン)がフリーキックから逆転ゴールを決め、2―1の勝利に貢献。
9年前のアジア杯決勝で敗れた相手にリベンジを果たし、2大会ぶり4強に駒を進めた。
6日の準決勝では1次リーグで同組だったヨルダン代表(同87位)との“再戦”となった。

 64年ぶり3度目の優勝を目指す韓国は1次リーグ初戦のバーレーン戦で白星発進を飾るも、
守護神GKキム・スンギュが負傷欠場となった影響もありヨルダン、マレーシア相手に勝ちきれず。
2戦連続の引き分けでE組2位通過となった。
決勝トーナメント1回戦のサウジアラビア戦では1点リードを許した後半アディショナルタイム9分にFWチョ・ギュソンが
起死回生の同点ゴール。辛うじて持ち込んだPK戦を制し、8大会連続の8強入りを果たした。

 この準々決勝では韓国と同じ“優勝候補”の一角とされるオーストラリア代表と激突。
通算対戦成績は韓国が8勝9敗11分けとわずかに負け越し。
アジア杯での対戦は15年大会決勝(●1―2)以来9年ぶり。当時は55年ぶりの優勝を期待され、
後半アディショナルタイムにFWソン・フンミンが同点ゴールを決めたが、延長戦で力尽き涙の準優勝に終わっていた。

 試合は前半32分にFWファン・ヒチャンが左からのクロスに飛び込みゴールネットを揺らすも、
その前にオフサイドがあったとして得点ならず。
ボールを支配するもなかなか決定機が作れない時間が続くと前半42分、自陣ゴール前でMFファン・インボムの
不用意な横パスがカットされカウンターを受けると、最後はFWグッドウィンに鮮やかなダイレクトボレーを決められ失点。
0―1で後半へと折り返した。

 後半、中2日とは思えないほどの運動量で猛攻を仕掛けた韓国だったが、なかなか“黄色の壁”を崩せず。
それでも後半アディショナルタイムにFWソン・フンミンが左からドリブル突破を仕掛け、相手の反則を誘いPKを獲得。
この絶好機をFWファン・ヒチャンが決め、2試合連続で起死回生の同点ゴールが生まれた。

 1―1で突入した延長戦では勢いに乗る韓国が延長前半14分にペナルティーエリア左手前でフリーキックを獲得。
これをFWソン・フンミンが右足でニアサイドに芸術的なシュートを決め、逆転に成功。
ベンチ前のクリンスマン監督も喜びを爆発させた。
試合は延長前半アディショナルタイムに相手MFオニールが危険なプレーにより一発レッドとなり退場。
数的有利のまま延長後半も優位に進め、追加点こそ奪えなかったものの2―1で試合終了。

 “大黒柱”のFWソン・フンミンが決勝点を含め2得点に絡む大活躍。
開幕戦から全5試合フル出場を果たすなどチームを2大会ぶりの4強へと導いた。

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