米司法省は7日、核ミサイルの発射を検知する赤外線センサーの設計図などを勤務先の研究開発企業から盗み出した容疑で、カリフォルニア州サンノゼの中国系技師の男(57)を逮捕したと発表した。司法省は、男が別の企業に勤務していた頃、中国政府に情報提供をしようとしたことがあったとしている。

司法省によると男は昨年、同州の企業が所有する3600以上のファイルを自身のストレージ(記憶装置)に移した疑い。宇宙で極超音速ミサイルや弾道ミサイルの追跡に使われるセンサーの設計図も含まれる。

男は別の米企業に勤めていた2014年〜22年、中国政府が他国の技術などを得るために運営する「人材プログラム」に複数回、応募していた。14年には、軍事製品の製造を中国の研究所に提案した。

男は中国出身で、11年に米国の市民権を取得した。(共同)

産経新聞 2024/2/8 12:14
https://www.sankei.com/article/20240208-HCSDFZ2AQNINHC2NJGIT64VWFU/