米IT大手グーグルによるインターネット上の地図サービス「グーグルマップ」で、韓国・鬱陵(うつりょう)島の東沖にある「竹嶼(ちくしょ)」が「Dokdo」(独島)と表記されていたことが分かった。独島は竹島(島根県隠岐の島町)の韓国名で、竹島と韓国国旗の合成写真も表示されていた。竹嶼は鬱陵島の東2・2キロに、竹島は南東約90キロに位置しており、韓国人のネットユーザーが竹嶼を竹島と勘違いして書き加えたとみられる。産経新聞が19日にグーグル側に問い合わせを行い、「Dokdo」の表記は20日正午までに削除された。

■竹島を竹嶼と間違えたか

グーグルマップはユーザーが店やスポットなどの情報の修正を提案できる仕様になっている。19日午後3時時点では、竹嶼について「Dokdo」「エコロジーパーク」(自然公園)と表記されていた。マップで竹嶼をクリックすると竹島の合成写真などが表示されるように加工され、付随する「質問と回答」欄には「独島は韓国固有の領土だ! 竹島ではない! 独島だ!」と記されていた。

マップに付随する口コミ欄には「ここが独島だ」「独島は韓国の土地だ」といった投稿の一方、「独島ではなく竹嶼だ。独島はもっと東に行って探して」などと間違いを指摘する書き込みもあった。

政府関係者は「恐らく誰かが『自然公園』ということで独島を付け加えたのだろうが、竹島の位置の認識が不十分で、間違えて『竹嶼』のところに書き加えてしまったのではないか」と指摘する。

■韓国側の主張を覆す形に

竹島を巡り、韓国側は15世紀の朝鮮の文献「世宗実録地理志」に登場する「于山(うさん)島」が鬱陵島付近に描かれているため、于山島が竹島を表し、韓国領の独島だと主張している。一方、島根県竹島問題研究会の現地調査などでは、18世紀以降の朝鮮の地図の「于山島」は距離や位置などから竹嶼であることが通説となっている。くしくもグーグルマップが韓国側の主張を覆す形となっていた。

グーグルマップの竹島表記を巡っては、韓国領であるような表記がされた経緯があり、政府は平成24年に「わが国の立場を踏まえた表記に改めるよう(グーグルに)申し入れている」とする政府答弁書を出した。

全文はソースで 最終更新:2/20(火) 14:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/0eb0ead5b69ccc0f0aa42a8114289757348f0747