中国のシンクタンク『育娲人口研究』が「中国生育成本报告 2024年版」というリポートを出して注目されています。

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中国全土の1人当たり子育て(0〜17歳)に掛かる平均金額:53万8,312元
(約1,139万682円※)

※2024年02月22日のレート「1元=21.16円」で計算/以下同
⇒参照・引用元:『育娲人口研究』公式サイト「中国生育成本报告 2024年版」

中国一の商業都市である上海は、「101万130元」(約2,137万4,351円 )ですから、全土平均「53万8,312元」の約1.88倍です。

ほぼ2倍といっていいでしょう。

面白いのは、子供の扶養コストが、1人当たりGDPの何倍かを算出して、国別に比較したデータです。以下をご覧ください。

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※負担の軽い順に並んでいます。

オーストラリア:2.08倍
シンガポール:2.1倍
スウェーデン:2.91倍
スイス:3.51倍
アイルランド:3.57倍
ドイツ:3.64倍
アメリカ合衆国:4.11倍
日本:4.26倍
カナダ:4.34倍
ニュージーランド:4.55倍
イギリス:5.25倍
イタリア:6.28倍
中国:6.3倍
韓国:7.79倍

⇒参照・引用元:『育娲人口研究』公式サイト「中国生育成本报告 2024年版」
※ただし上掲は年数が異なるなど、条件が全く同一ではないので「参考データ」としています。

扶養コストが1人当たりGDPの何倍であるかは、その数字が大きくなればなるほど、子育てへのプレッシャーが高いことを意味します。それだけお金が掛かるわけですから。

このリポートの作成者である中国は「6.3倍」に達します。

しかし、上には上があって、日本の斜め上にある韓国は中国より上、なんと「7.79倍」にもなります。これほど親御さんに負担が掛かるのであれば、結婚、また出産を躊躇ちゅうちょするのももっともです。

このリポートでは「中国は(中略)ほぼ世界最低」としていますが、この「ほぼ」は意味的には「韓国を除く」です。

韓国は、中国より上をいくのです。少子化に拍車が掛かっても当然です。

(吉田ハンチング@dcp)

https://money1.jp/archives/122311