0001仮面ウニダー ★
2024/03/02(土) 13:24:37.71ID:tqMuO7cD(ボーイズラブ)ドラマの愛好者がジワジワ増え「タイ沼にはまる」現象が起きている。
ー中略ー
・ジャパニーズドリームの登竜門に
「日本のファンに、なぜBLドラマが好きなのか聞いてみたんです。すると、異性間のロマンスだと自分を女優さんに投影して、
悲しい場面では心が乱れてしまう。でも、BLなら落ち着いて楽しく見られるって。そう言われてあぁ、なるほどって思いました」
自らの見解を日本語で話す聡明(そうめい)な青年は、タイ俳優のパース・ナクン(29)。取材中、
差し入れのドーナツを「どうぞ、どうぞ」と勧めてくれる親しみやすさ。
初期から応援してくれている日本ファンをフォローする義理堅さも日本的だ。
バンコクの有名私大日本語学科を卒業。日本の漫画を原語で読みたい一心で始めた勉強が今、俳優活動の強みになっている。
BLドラマ「マイエンジニア 華麗なる工学部」(2020年)などで注目され昨年8月に来日した。
ミュージカル「新テニスの王子様」3rdやテレビ東京系で放送中の深夜ドラマ「パティスリーMON」に出演。
取材日は、日本ファン向けの交流・ゲームアプリ「ボーイズミーティングフロムタイランド(BMFT)」の撮影だった。
運営元のメディアシーク(東京都港区)は日本の「2・5次元俳優」や韓国俳優のコンテンツを扱ってきたが、
タイ沼現象に着目し1年前からタイ版を始めた。
きっかけは、2020年に本国で放送されたBLドラマ「2gether」がユーチューブでも公式配信され、
コロナ禍のステイホーム期間中にX(旧ツイッター)世界トレンド1位に上るなどの注目を集めたことだ。
タイ国政府観光庁も日本向けの公式SNS「タイBLに恋したい!」を開設し、
コロナ後はタイ俳優が来日するファンフェスも盛んになった。
◇
なぜ日本でタイのBLがうけるのか? 昭和50年代に少年同性愛を描いた人気少女漫画「風と木の詩」をはじめ、
わが国には芸術性の高いBL漫画の歴史があり「2次元」を愛好する女性オタク=腐女子が一定数存在。
そこに、日本の実写BLドラマシリーズ「おっさんずラブ」(テレビ朝日系)やタイドラマの人気によって、
ライト層が追加された格好だ。
「一口にBL好きといっても興味の対象は細分化されている」。BL市場の分析を行う、腐女子マーケティング研究所
(東京都渋谷区)の井出洋代表が指摘した。
ラブシーンにしても、「生々しくなる前で止めて」「いや、物足りない」と嗜好(しこう)の個人差は大きい。
そのうえで「タイBL好きはK-POPやジャニーズアイドル推しの延長にあり、従来の腐女子の〝守備範囲〟とは重ならない。
制作側はターゲットを明確に絞り、価格に見合う作品・サービスを提供することが大切。
一気に稼ごうとするとファンの気持ちも冷めます」。同研究所が運営するBL情報サイトの会員は26万5千人おり、
国内BL市場はコア層消費だけでも年間350~400億円規模と推計。
BL愛好者は中国のインテリ富裕層女性や韓国にも広がり、アジアで国境レスになっている。
◇
日本とタイはともに皇(王)室をいただき、歴史的に固有の国柄を守ってきた仏教徒の多い国。
〝おネエ〟などの性的マイノリティーがテレビなどで活躍しているのも似ている。
タイの対日好感度も91%(2月、新聞通信調査会発表)と高い。
俳優のパースは、「日本語がたどたどしい脇役ではなく、日本のドラマで主役になるのが夢」。
〝BL後〟のジャパニーズドリームを応援したくなった。(重松明子)
全文はソースから
2024/3/2 13:00
https://www.sankei.com/article/20240302-ER3FWP4A5RN5TJMHQPZREYUZTE/