【北京=三塚聖平】中国メディアは8日、漫画家の鳥山明さんが急性硬膜下血腫のため1日に死去したことを速報した。中国紙の新京報(電子版)は「日本の漫画黄金時代の中核人物であるだけでなく、世界の漫画界の一里塚となる人物だった」との評価を記した。中国の交流サイト(SNS)では「巨星落つ」「ドラゴンボールは? 救ってください」などと突然の訃報に衝撃を受けたコメントが相次いだ。

 鳥山さんの代表作「ドラゴンボール」は、中国でも「龍珠」のタイトルで広く親しまれている。新京報の記事は、同作について「長きにわたり全世界を風靡(ふうび)し、数十年がたっても依然として人気が高いままだ」と強調した。

 中国のインターネットメディア「観察者網」は、ドラゴンボールや「Dr.スランプ」といった代表作を挙げて「全世界で名声を博した」と指摘した。中国のニュースサイト「中国新聞網」は、鳥山さんを「日本の有名漫画家」と報じた。

 中国の短文投稿サイト「微博(ウェイボ)」では「鳥山明死去」や「アラレ」「急性硬膜下血腫」といったキーワードが検索上位となった。ウェイボでは「日本漫画を代表する黄金時代が幕を閉じた」「巨匠、ご冥福をお祈りします」「彼の創作は広い影響力があった」「あまりに突然だ」「私の子供時代が終わった」といった追悼や嘆きの投稿が目立った。

産経新聞 2024/3/8 14:27
https://www.sankei.com/article/20240308-XKRONVJ2K5IC3EDYUAZZIPMQPI/