生活雑貨店「無印良品」を展開する良品計画(東京)は12日、長崎県対馬市に新店舗をオープンする。同社が離島に直営店を出すのは初めてで、島内に売り場が少ない大型家具や家電製品などの買い物需要を取り込むほか、韓国からの訪日客による利用も見込む。

新店は食品スーパーの2階に約1650平方メートルの売り場を設け、日用品を中心に食品や家具、家電などをそろえる。離島で運送費はかかるが、価格は「他店と変わらない」(広報)としている。韓国から対馬を訪れる観光客に備えて売り場にハングルの表記を添えるほか、地域住民の交流の場として店内に「キッズスペース」も設ける。

対馬市は人口約2万8000人で、島内にスーパーやドラッグストアはあるが、家具店などが少ないのが現状だ。少子化で人口減が進む一方、市によると、コロナ禍前の2018年には韓国から年間40万人超の観光客が訪れていたこともあり、良品計画は、島民と訪日客で一定の買い物需要があると判断した。

良品計画は昨年11月末現在、国内外で計1230店の「無印良品」を展開している。

読売新聞 2024/03/09 15:43
https://www.yomiuri.co.jp/local/kyushu/news/20240309-OYTNT50041/