サッカーJリーグ「ヴィッセル神戸」に所属していた元スペイン代表MFで世界的名手、アンドレス・イニエスタ選手(39)ら
外国人3選手が大阪国税局から計21億円超の申告漏れを指摘されていたことが22日、関係者への取材で分かった。
生活の本拠が日本にある「居住者」と判断され、必要な確定申告をしていなかったと認定されたという。

ほかの2人はセレッソ大阪のGK、金鎮鉉(キムジンヒョン)選手(36)と名古屋グランパスFWのパトリック選手(36)。
3人の追徴税額は所得税や無申告加算税など計約10億円という。

所得税法上、非居住者の外国人選手は源泉徴収(約20%)で済むが、居住者は確定申告(最高税率45%)が必要。
契約が1年未満▽家族を帯同しない単身生活▽シーズンオフには出国する-との3条件を満たすと非居住者扱いとなる。

関係者によると、イニエスタ選手は平成30年7月~昨年7月、ヴィッセル神戸に所属。
1年未満の契約だった30年分の約8億6千万円は非居住者として源泉徴収、複数年契約となった翌年以降は確定申告していた。

だが、国税局は移籍当初から家族と同居していたなどとして、30年も居住者に該当し、確定申告が必要だったと判断。
約5億8千万円を追徴課税した。

金選手は令和2年までの5年間の契約金など7億数千万円に対し約2億2千万円、
パトリック選手はサンフレッチェ広島とガンバ大阪に所属した令和3年までの5年間の契約金など6億数千万円に対し、
約2億1千万円を追徴課税された。この2選手への指摘も家族との同居などが判断材料になっているという。

2024/3/22 11:22
https://www.sankei.com/article/20240322-PH6V2UA3A5LF7JENZN5IBPREMU/