(台北中央社)小林製薬の「紅麹」成分入りのサプリメントを摂取した人に健康被害が生じた問題で、
衛生福利部(保健省)食品薬物管理署は25日、台湾企業2社が小林製薬の紅麹原料を輸入していたと発表した。
同署は2社に対し、問題の紅麹原料を使用した製品の自主回収を指示し、
小林製薬の紅麹関連製品と紅麹原料の輸入検査申請を停止したとしている。

小林製薬は22日、紅麹成分が含まれるサプリを摂取した人から腎疾患などの健康被害が報告されたとして、
紅麹関連製品5製品の自主回収を発表。また、紅麹原料の供給先に台湾企業が含まれていることが日本メディアで報じられていた。

食品薬物管理署の林金富副署長は報道陣の取材に対し、紅麹原料を輸入した2社はいずれも健康食品メーカーだったと説明。
2022年1月1日から今月22日までの期間で計56ロットの検査申請があったという。
併せて、小林製薬が自主回収を進める5製品については、台湾で輸入検査申請が行われた記録はないと明らかにした。

同署からの通知を受けた企業は現地衛生局に通報した上で、
定められた期限内に当該製品の販売を停止することが義務付けられている。

台湾の原料輸入会社や健康食品メーカーなど少なくとも3社は25日までに、
紅麹原料や紅麹原料を使用した自社製品の販売停止や自主回収を発表している。

(陳??/編集:名切千絵)
2024/03/25 18:38
https://japan.focustaiwan.tw/society/202403250005

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