ー前略ー
「よく考えたんですけれども、準備もありますからね。6月の議会をもって、この職を辞そうと思っております。以上です」

川勝氏は2日夕の釈明会見の最後、唐突にこう切り出した。
報道陣からは説明を求める声が相次いだが、川勝氏はその場を立ち去った。

その後、川勝氏が辞意表明直前、立憲民主党の静岡県連顧問を務める渡辺周元防衛副大臣に連絡して、「あなたやってくれますか」
と事実上の後継指名を打診していたことも報じられた。渡辺氏は「こちらは国会が開かれている」と回答を避けたという。
ー中略ー

21年の「御殿場にはコシヒカリしかない」発言を受け、県議会から辞職勧告決議を受けた。
川勝氏は給与など約440万円を返上すると表明していたが、23年7月に返していなかったことが判明した「言行不一致」の
過去もある。

このため、今回も「辞意を撤回するのでは」と疑う見方もあるが、リニアの早期実現に取り組む関係者からは歓迎の声が上がった。
ー中略ー

■石井氏「次期知事には産業振興に明るい人材を」
静岡工区のトンネル工事はすぐ着工しても10年程度かかるとされており、開業は早くても34年以降の見通しだ。
次の知事の姿勢次第では、さらに遅れる恐れもある。

政府関係者は「川勝氏はすでに後継候補を準備しているのではないか。知事選で負けたら元も子もない」と警戒する。

リニアは、品川―名古屋間を40分で結ぶ「夢の高速鉄道」で、利便性向上だけでなく、日本の「インフラ輸出の目玉」としても
期待されている。
リニアで使用する「超電導技術」は、世界各国が「夢のエネルギー」として開発を急ぐ核融合発電にも用いられる。
リニアの遅れは、核融合発電の実現にも影響しかねない。

中国も、産業政策「中国製造2025」の重点分野に「先端鉄道」を掲げており、核融合炉にも注力している。
開業の遅れは日本の国益を損ない、中国を利することになるのだ。

このため、リニアの建設費はすべてJR東海の自己負担で賄うが、政府も3兆円の財政投融資を活用し、
国家プロジェクトとして後押ししてきた。

川勝氏の「辞職表明劇」、今後の知事選に向けた情勢を識者はどうみるのか。

先端技術に詳しいジャーナリストの石井孝明氏は「川勝氏は、科学的な説得力に欠ける理由を述べてリニア着工に反対してきた。
開業予定が延びたことへの責任は大きい。辞職表明で状況がすぐに好転するわけではないが、1つの〝障害〟が取り除かれたのは
確かで、前向きな影響を与えるだろう。静岡県は『産業県』にも関わらず、川勝県政下で経済が沈下した。
次期知事は産業振興に明るく、政府とのパイプもしっかり持ち、リニア問題を解決できる人材が望ましい」と話した。

◆川勝知事の主な問題発言◆
「(県議会には)やくざもいる。ごろつきがいる」(2019年12月、県議との面会の場で)

「首相の教養のレベルが露見した」(20年10月、日本学術会議推薦会員の任命を菅義偉政権が拒否したことに対して)

「顔のきれいな子は賢いことを言わないときれいに見えない」(21年6月、県知事選の集会で、かつて学長を務めた静岡文化芸術大の女子学生について)

「(御殿場には)コシヒカリしかない」(21年10月、参院静岡選挙区補選の応援演説で)

「磐田は文化(水準)が高い。浜松より元々高かった」(24年3月、磐田市に本拠地を置く女子サッカークラブと面会した際)

「毎日毎日、野菜を売ったり、牛の世話をしたり、モノを作ったりとかと違い、基本的に皆さま方は頭脳、知性の高い方たち」(24年4月、県新規採用職員らへの訓示で)

全文はソースから
2024.4/3 11:54
https://www.zakzak.co.jp/article/20240403-7SSV5VYRQ5KXDCWHHXO764UPGQ/

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