(台北中央社)東部海域で発生した地震を巡り、南米のボリビア外務省が現地時間4日、
フェイスブックとX(旧ツイッター)を更新し、中国に対して連帯を表明するメッセージを発した。
これに対し外交部(外務省)は6日、強い不満を表し、ボリビア政府が中国の権威主義体制に服従し、
台湾の主権をおとしめる事実でない言説を国際社会に広めたとして、厳正に抗議した。

外交部は、この一件は中国が台湾の震災を利用して国際社会で認知戦を進める恥知らずな行為や台湾に対して政治的な打算しかなく、
善意のない権威主義体制の本質を浮き彫りにしたと強調した。

また中華民国(台湾)は独立した主権国家で、中華人民共和国とは互いに隷属せず、
台湾の人々に選ばれた政権だけが、国際社会で台湾に暮らす2300万人を代表できると表明。
中華人民共和国は台湾を統治したことはなく、台湾は決して中華人民共和国の一部ではないと主張し、
これは国際社会が認めている客観的事実と台湾海峡の現状だと述べた。

地震に関しては、これまでに多くの国や国際機関が政府や人々に対して関心を寄せ、支援の意向を伝えてきたと説明。
ボリビア政府が関心を寄せるべき正しい相手を判別できないのは大変遺憾だとし、
ボリビア政府に事実への理解を深め、中国の誤った言説に従わないよう求めた。

(呉書緯/編集:中村充孝)
2024/04/06 19:50
https://japan.focustaiwan.tw/cross-strait/202404060006

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