2024年4月8日 5時0分 東スポWEB

6日に放送されたTBS系名物番組「オールスター感謝祭’24春」が物議を醸している。
一部で問題視されている中国の新興格安ECアプリとコラボしたCMが放送されたからだ。

 1991年秋に開始した「感謝祭」は毎年春、秋に放送され、今回で65回目を迎えた。
MCはタレントの今田耕司と島崎和歌子のおなじみのコンビ。芸能人やアスリートら80人超が出演して5時間半、生放送され、
タレントのあのちゃんがクイズの個人成績ランキングで2位に入って健闘したりするなどしてSNSでバズった。

 物議を醸したのが、中国のECアプリ「Temu(テム、ティームー)」とコラボしたCMが放送されたことだった。
「感謝祭」の放送中にCMコーナーがあり、タレントの森脇健児がTemuを宣伝した。
番組中にCMに切り替わらず、番組内のCMコーナーとして宣伝する、いわゆるインフォマーシャルだ。

 テレビ局関係者は「いわくつきとされるTemuのインフォマーシャルが放送されてビックリした」と言って目を丸くする。

 Temuは急成長を続けて世界各国のネットユーザーに利用されているが、新疆ウイグル自治区での人権侵害や
クレジットカードを介した情報漏洩騒動などが懸念されており、昨年米議会の超党派諮問委員会「米中経済安全保障再考委員会」
が問題視する企業の一つとして報告した。

 タレントの菊地亜美は3月、インスタグラムのストーリーズでTemuで買い物をしたと報告。
ネットユーザーから案の定、「それ危ないですよ」などと多数のDMが寄せられた。
菊地は「私は進めてもない」「お仕事でもなんでもなく、ただのつぶやき」(原文ママ)などと、ギャラをもらって宣伝する
〝企業案件〟ではないと釈明。利用は「自己判断」とした。

 広告代理店関係者は「Temuはプロモーションに巨額の予算を組み、世界各国でCM出稿しています。
日本では最近、バラエティー番組でCM出稿しました」と明かす。
元AKB48の鈴木優香は2月、自身のユーチューブチャンネルで、Temuで爆買いした動画を配信。
「Temuとのコラボ動画なんですよ」と企業案件と明示した。

 日本の芸能界も中国の新興アプリに狙われている。

https://news.livedoor.com/article/detail/26188227/