中国、カナダ総選挙に介入 情報当局が断定

【オタワ・ロイター時事】カナダの情報機関「安全情報局(CSIS)」が、直近2回の総選挙に中国が介入したと結論付けていたことが分かった。トルドー首相が設置した外国の干渉疑惑を調査する委員会に8日、CSISの見解を要約した資料が提示された。

資料は、「われわれは中国がひそかに2019年と21年の総選挙に介入したことを把握している」と強調。一連の活動について、「中国政府が関心を寄せる問題で『親中的』および『中立』の立場だと見なされている候補者を支援すること」を主な焦点にしていたと分析している。

与党・自由党に比べ対中強硬路線の野党・保守党の党首だったエリン・オトゥール氏は21年の選挙に関し、介入が大勢に影響したわけではないものの、それによって最大9議席を失ったと見積もっている。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2024040900720