[企画] 『Bam Yang Gang(※パムは栗、ヤンゲンはようかん=「栗ようかん」のこと)』シンドロームにニッコリ笑ったクラウンヘテ
どれくらい売れたのか

[今日経済=チョンジュンヒョン記者]

「近ごろ、本当にうれしいです。『Bam Yang Gang』のおかげでキャパ(生産能力)を増やした。この歌がヒットして恩恵を大きく受けている。文化の力が本当にすごい」

クラウンヘテ製菓ユン・ヨンダル会長は、先月12日にソウル・プレスセンターで開かれたメセナ協会長就任記者懇談会で、パムヤンゲン(栗ようかん)に言及してこう話した。これは歌手BIBIが歌った『Bam Yang Gang』が各種音楽チャートを席巻するなど、人気を集めているからだ。

これは数値的にも反映された。 イーマートが過去1ヶ月間のお菓子の売上を分析した結果、3月のイーマートのヤンゲン(ようかん)の全体売上が前年同期と比べて、83%増加したことが分かった。
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このようなパムヤンゲン(栗ようかん)シンドロームに支えられて、クラウン製菓と歌手BIBIの所属事務所がグッズ製作を協議し、大型流通会社であるイーマートが一緒に加勢して「BIBI × パムヤンゲン(栗ようかん)」の限定版が発売され、消費者に新鮮な興味を与えている状況だ。

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イーマートが最近発売した限定版BIBI×パムヤンゲン製品。 [写真=イーマート]

これと共に、1945年にヘテ製菓が設立とともに発売した1号製品であるヨンヤンゲン(煉ようかん)製品も、需要が増加している。市場シェアは8:2程度で、ヘテ製菓はヨンヤンゲン(煉ようかん)を、クラウン製菓はパムヤンゲン(栗ようかん)を製造している。

9日、業界によると、韓国内の主要コンビニではパムヤンゲン(栗ようかん)の音源が公開された2月13日から約1ヶ月間のヨンヤンゲン(煉ようかん)製品が前年同期と比べて最高2倍まで売れた。イーマート24は78%、GS25は37%、CU31%、セブンイレブンは100%増えた。

1992年に発売された長寿製品であるパムヤンゲン(栗ようかん)は、海藻類を加工して作った寒天を入れ、ぷりっとした食感を出し、栗と砂糖を入れて甘い味を出すのが特徴だ。

主に中長年層が楽しむ思い出おやつとして位置づけられたヤンゲン(ようかん)製品がMZ世代の口当たりもとらえて、おばあちゃんと孫が一緒に食文化を楽しめる世代間統合まで作り出している。

パムヤンゲン(栗ようかん)の曲が呼んだ文化的波及力とともに、最近3〜4年の間で若年層で流行しているハルメニアル(※1)な口当たりの影響も需要増加の要因と分析される。

業界内外では、こうした影響力により、復古と伝統を現代的に再解釈したニュートロ(※2)「K-デザート」の需要が流通界に今後も続くものと展望している。

食品業界の関係者は、復古を新たに楽しむニュートロと一緒に、韓食デザートを楽しむハルメニアルのトレンドがかみ合い、関連商品の売上も上がっているようだ。異種産業間の相乗効果が業界全体に広がることを願っていると話した。

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※1 「ハルメニアル」
おばあさんを意味する「ハルメ」と「ミレニアル(世代)」を組み合わせた造語。
※2 ニュートロ
「ニュー」と「レトロ」を組み合わせた造語。