ウルトラマンに酷似した画像を作る生成人工知能(AI)サービスを行った事業者に対し、中国の裁判所が著作権侵害を認定し、
損害賠償などを命じる判決を出した。円谷プロダクション(東京)などへの取材で15日分かった。
生成AIによる著作権侵害を懸念する声もある中、関心を集めそうだ。

ウルトラマンシリーズの著作権者である円谷プロによると、原告は、同社から中国でのライセンスを受けた代理店。
無関係の現地事業者によるインターネット上のサービスで、現地で人気の「ウルトラマンティガ」と酷似した生成AIによる作成画像を
昨年発見した。許可なく著作物をAIに学習させて生成したとして、この事業者にサービス停止や損害賠償を求め、
今年1月に提訴した。

広州インターネット法院(裁判所)は2月8日、著作権の侵害を認定。
事業者に1万元(約20万円)の損害賠償と画像の生成防止を命じた。

円谷プロは「先端技術に関わる事案であり、著作権とのバランスが非常にセンシティブだと考えていたが、
公平・公正な判断をしていただいた」とコメントしている。

2024/4/15 21:22
https://www.sankei.com/article/20240415-GEGRUNY3XZPUVB26LFLXXYV6BY/