中国の王毅外相は15日、イランのアブドラヒアン外相と電話会談した。イスラエルへの報復攻撃で緊張が高まった中東情勢のさらなる不安定化を「(イランが)回避できると信じている」と伝えた。中国外務省が発表した。

王氏は、在シリアのイラン大使館が攻撃されたことは「深刻な国際法違反だ」と指摘。イスラエルへの報復攻撃は抑制的だったとするイラン側の説明を取り上げ、同国の姿勢を評価した。

アブドラヒアン氏は報復攻撃について「主権の侵害に対し自衛権を発動する権利がある」と述べ、中国の理解を求めた。

王氏はパレスチナ自治区ガザでの戦闘激化の影響が広がったことで中東情勢が悪化したと主張し、ガザでの即時休戦も訴えた。

王氏はサウジアラビアのファイサル外相とも電話会談し、イランとイスラエルを巡る問題を協議した。(共同)

産経新聞 2024/4/16 08:11
https://www.sankei.com/article/20240416-7EH33NORCVIR7P6YHE55VPR37A/

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