このお話は、著者・おとさん(@oto_ppu)によるエッセー作品です。
国籍の違いから、恋人と破局しかけ、それを乗り越えた体験を描いています。
恋人は、国籍を変えるメリットを伝えれば、おとさんが納得して国籍を変えてくれると思っていました。
それが違うとわかり、もう一度考えてみると言います。
会ったことのない、恋人の両親の言葉に振り回され、おとさんも疲れているようですね。
『国籍問題で破局しかけた話』第22話をごらんください。

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彼の家族からの要求を受け入れ、国籍を変えて後悔しないのか、おとさんはお母さんに相談しようとします。
ですが、おとさんが「国籍を変えたい」と言ったら、お母さんを傷つけてしまうかもと考えます。
お母さんと同じ韓国籍から抜けてしまうことになるからです。

切り出す言葉に迷うおとさんの胸中は、複雑なものでした。

このストーリーは、生まれながらに日本に住む韓国人として生活してきた、おとさんの国籍に関するお話です。
信頼する彼と同棲を決める道のりの中で「国籍を日本に移してほしい」という周囲の声に困惑するおとさん。
悩みながらも自らの国籍と向き合います。

日本に国籍を移す「帰化」とは、法務省によると以下のようなことを指す言葉です。

帰化とは、その国の国籍を有しない者(外国人)からの国籍の取得を希望する旨の意思表示に対して、
国家が許可を与えることによって、その国の国籍を与える制度です。
日本では、帰化の許可は、法務大臣の権限とされています(国籍法第4条)。

もともとおとさんには国籍へのこだわりはありませんでしたが、韓国籍であるというだけで結婚に反対されてしまう現実に傷つき、
反発するワンシーンも。国籍がどこの国にあったとしても、おとさんの心も姿も変わらないのです。

誰もが自分のルーツに誇りを持ち、認め合える世界が理想ですが、家庭や個人によって考え方に違いがあるのも事実。
お互いの考え方を受け入れ、相手の立場を大切にする関わり合いができるといいですね。
国籍をめぐるおとさんやご家族の描写をきっかけに、価値観について考えさせられる作品です。

著者:もも
2024.4.252302
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