0001名無しオンライン
2020/09/01(火) 20:53:55.64ID:LYWeMpz8コロナ禍の影響もあり、ご結婚や披露宴自体が延期になっていることが多く、以前に比べれば、祝電のご依頼やご報告をいただく件数は
減っています。正確には数えていませんが、2013年の「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」サービス開始以降ですと、
70組以上という感じです。ただ、これはあくまでFFXIV開発チームや、私宛にご報告いただいた件数ですので、実際にはこの数倍は
いらっしゃると思われます。
■先入観から逃れることが可能
――オンラインゲームでの特徴として吉田さんは、「プレイヤー同士が日常生活とは違って素直になる」とも話されていて、
とても腑に落ちるものがありました。ゲーム空間はどのように人の恋愛感情に影響していると考えていますか。
敵と戦う危機意識のなかでの「吊り橋効果」(不安や恐怖を強く感じる場所で出会った人に恋愛感情を抱きやすくなる現象)の
ようなことも影響しているのでしょうか。
「吊り橋効果」ではないです。そもそも意味がまったく異なると思います(笑)。誤解のないようにお伝えしておきますが、そもそも
オンラインゲームやそのコミュニティーは、出会いの場ではありません。その点はまずご承知おきください。みなさんはあくまで
オンライン上に形成された広大な世界の中を、冒険するために訪れてくれています。FFXIVの場合、その冒険は「アバター」と呼ばれる、
自分の分身となるキャラクターを作って行ないます。FFXIVのアバターは、性別や種族、顔の形、髪形、瞳の色など非常に細かく
設定することができ、そのキャラクターでみなさん冒険に出かけます。
現実世界では性別や容姿、身長や体型、着ている服などの「外観要因」によって、自分も相手もお互いの印象に「先入観」を
持ちやすくなります。これが良いか悪いかというお話しではなく、視覚情報が強い人間ではやむを得ないことだと思います。
一方でFFXIVの中では、あくまで行動し冒険するのはアバターであり、操作するプレイヤーは、現実世界では持たれてしまうであろう
「先入観」から逃れることが可能です。その時に何が起こるかというと、「素直になれる」という効果なのです。
疎遠だった父親と遊ぶ人も
――ゲーム空間では素直になりやすい、と。
たとえば、仮に親や兄弟、近しい友人であっても、面と向かって「ありがとう!」という一言は、照れもあってなかなか言い出せないことが
あるのではないでしょうか。しかしオンラインの世界では、その一言を発してくれるのは、自分ではなく自分のアバターです。
だからこそ、うれしいことは素直に嬉しい!と言えますし、感謝の気持ちも照れることなく、素直に相手に伝えられるケースが多いのです。
また、冒険を共にし、強大なボスモンスターなどに何度も立ち向かっていくうちに、気心が知れ、ゲーム内の友人ができ、現実のできごとや
悩みを相談する機会も生まれます。そうしたときに、「あ、この人の考え方、自分にとても近い!」と感じることや、「この人の面倒見の良さ、
とても良いところだな」と相互理解が進むことが多いのです。
この時に重要なのは、現実の外見や容姿、というものが一切邪魔をしないことです。先入観なく、飾らずお互いに素直になれることから、
心の交流が進みやすい、ということですね。
「一生の友人を得ました!」とか、「疎遠だった父親と今では一緒に遊んでいます!」、「幼馴染とゲームの中で再会して、交流が戻ってきました!」
といったご報告も、プレイヤーの皆さんから、たくさん寄せられています。
https://news.infoseek.co.jp/article/gendainet_663102/