>>379
バスレフの共鳴周波数でポートから出る音圧の相対値はドライバとポートの等価質量の比で決まる。
共鳴周波数ではドライバの振動板は動かなくなり、駆動力はエンクロージャー内の空気バネを介してポートを動かすことに使われる。
ポートの方が軽ければ大きく振幅するのでポートから出る音圧の方が大きくなり、ポートが重ければ小さくなる。
つまりダクトを細く長くすればポートからの音圧は下がり、太く短くすればポートからの音圧は上がる。
内容積を大きくすると共鳴周波数は下がる。
そこでダクトを太く短くして共鳴周波数を同じにすると、ポートから出る音圧が上がり共鳴が目立ってバスレフ臭い音になる。
ではダクトはそのままで共鳴周波数は下がったままにしておけばいいかというと、低域は下降していくのに低い共鳴周波数で同じ音圧が出ることになり、やはりバスレフ臭い音になる。
ダクトを非常に細長くして共鳴周波数を大きく下げるとあまり目立たなくなるが、この場合特性は密閉型とあまり変わらなくなってしまう。
ポートにスポンジなどを詰めて制動するとバスレフ臭さを抑えることができるので、そういうものを付属しているのは良心的といえる。