哲学的つぶやき−その101−
https://www.youtube.com/watch?v=zzzwj344O14

ハイデッガーの『有と時(=存在と時間)』の訳者、辻村公一氏のハイデッガーにまつわるエピソードを紹介します。
辻村氏が、1958年、フライブルグ大学での留学から帰国する際、友人たちが送別のコンパを催してくれたそうです。
そのお礼にと、辻村氏は芭蕉の俳句をドイツ語に訳して紹介していると、ハイデッガーが不意に会場に入ってきました。
そして、彼は芭蕉の句の中で "よくみれば薺(なずな)花咲く垣根かな" の句を、最上のものとして激賞したそうです…