>>567
> このように形而上学的思考様式のもとで個々の事物が形相と質料の結合体として
> とらえられることによって,もともと単純であるはずの〈存在〉概念,〈ある〉という概念が
> 二義的に分裂することになる。つまり,〈ある〉ということが,形相によって規定される
> 〈何であるか〉という意味での〈である(ト・ティ・エスティンto ti estin)〉と,質料によって
> 規定される〈現実にあるかどうか〉という意味での〈がある(ト・ホティ・エスティンto hoti estin)〉
> との二義に分裂し,このト・ティ・エスティンがラテン語ではクイディタスquidditasあるいは
> エッセンティアessentia(本質存在,〈……である〉)と訳され,ト・ホティ・エスティンが
> エクシステンティアexistentia(事実存在,〈……がある〉)と訳された
https://kotobank.jp/word/existentia-1231419