>>113
>故ここにその頭を見れば、呉公(むかで)多なりき。ここにその妻、ムクの
>木の実と赤土とを取りて、その夫に授けつ。故、その木の実を喰い破り、
>赤土を含みて唾出したまへば、その大神、呉公を喰い破りて唾出すとおもほして
>心に愛しく思ひて寝ましき。

ここで言う「呉公(むかで)」というのもやはり溶岩流のことなんだけど、
たしかに黒くなった溶岩流はムカデに似ている。それを食い破ると
「赤土を含みて唾出す」ように赤い溶岩が現れるというのは秀逸な描写
だと思うんだけど、誰も指摘しないね。
http://nh.kanagawa-museum.jp/kenkyu/epacs/museum3/images/f1_2_1l.jpg