マルクスは生産関係の変化の条件と一つの生産関係から別の生産関係への変化の傾向と資本制生産関係の変化の傾向を論じた
生産関係の変化の条件は生産関係が生産力の増加ストップの原因となることであり、また、資本制生産関係においては資本家の利潤率が長期的に低下することから、
資本制生産関係は将来的に生産力の増加ストップの原因となり生産関係の変化の条件を満たすことになる
そして、その時以降から人々が自発的に生産力を上げるために資本制生産関係を変えるための活動を始める
というのがマルクスの主張である

さて、資本制生産関係において利潤率が傾向的に低下するのはなぜであろうか
それは資本制生産関係においては資本家は必ず剰余価値を設備投資に優先して振り分け、それをすると総資本に対する剰余価値の割合が低下するからだ
というのがマルクスの主張である

本当に資本制生産関係において資本家は必ず剰余価値を設備投資に優先して振り分けるのだろうか?
答えはノーである、資本家はそんな馬鹿なことはしない
総資本に対する剰余価値の割合が低下するというのに設備投資をするような馬鹿なことをする資本家は存在しない、実際には設備投資をせずにコストカットしたりコストカットしつつ設備投資をしたりして常に利潤率が上がるように工夫しているのだ