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なんで生計を立てているのかも、どんな素性の人間かもはっきりしない、おちぶれた放蕩者とか、
ぐれて冒険的な生活を送っているブルジョアの子弟とかのほかに、
フリーター、ニート、引きこもり
浮浪人、兵隊くずれ、前科者、逃亡した漕役囚、ぺてん師、香具師、ラッツァローニ[2]、
すり、手品師、ばくち打ち、ぜげん、女郎屋の亭主、荷かつぎ人夫、文士、風琴ひき、くず屋、鋏とぎ屋、鋳かけ屋、
こじき、要するに、はっきりしない、ばらばらになった、浮草のようにただよっている大衆、
フランス人がラ・ボエムと呼んでいる連中

― 『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』
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