他律的労働は少なくとも二つの事態を指している。

一、働く行為が働く主体の所有であることを離れて他者の所有として
他者の命令下で営まれることであり、それが社会的に支配的になる事態。

ニ、働いた結果が働いた主体の所有であることを離れて他者の所有物として
他者の意思決定の自由に属するようになる事態。