>>467
なるほどイギリスがヒンドゥスタンに社会革命をひきおこした動機は、もっともいやしい利益だけであり、その利益を達成する仕方もはかげたものであった。
しかし、それが問題なのではない。問題は、人類がその使命を果たすのに、アジアの社会状態の根本的な革命なしにそれができるのかということである。
できないとすれば、イギリスがおかした罪がどんなものであるにせよ、イギリスはこの革命をもたらすことによって、無意識に歴史の道具の役割を果たしたのである。
(「イギリスのインド支配」)

マルクスはこうも指摘している。

特定の進歩史観を絶対視しないために、客観的な社会の分析として『資本論』を書いた。