内田樹
https://i.imgur.com/xcCpSfW.jpg 281頁
今のアメリカにはもう日本しか収奪する市場が無い。
小泉政権以後の規制緩和は、要するに日本の市場をグローバル資本の草刈り場にするためのものでした。
TPPも本質的にはグローバル資本が日本を食い物にするための貿易協定です。
でも、日本では「アメリカはどうやって日本から収奪する仕組みを作り込んでいるか」という問いは誰も主題的に論じない。
「日本を収奪することでアメリカの国益が増大することが、最終的に日本の国益に資する」という、
世界中で日本人にしか通じない議論が「常識」として平然とメディアで語られていますから。