>>533
比較というのは方法論であって、存在しないものに価値判断をしているのは確実ですね。
それを許容したとしても、ベネターの提示する価値判断を普遍的とするのはどう頑張っても無理筋ですよ。

[苦痛がない状態]を[苦痛がある状態]と比較して「良くも悪くもない」と判じる人もいるでしょうし、
[快楽がない状態]を[快楽がある状態]と比較して「悪い」と判じる人もいるでしょう。
つまり、ベネターの独断に基づく主観的観測に過ぎないものに共感した人のみが「正しい」と評価しており、実際には共感しない人もいるということです。

結論としては、主観的に決定する曖昧な価値判断に、普遍性は備わらないということです。
個人の価値観としては尊重しますが、あなたみたいに「反出生主義は人間全般に当て嵌まる理論」などと強い主張をしている人と見るとどうしても突っ込みを入れたくなります。