精神的実態はどのようにして生成されるのか、
意識のハードプロブレムを前提にすると、
つまり精神的実態は脳の中特有の何らかの現象によって生じることになりますから
過去に遡れば多細胞生物が誕生して以降の10億年に満たないうちに
この宇宙で初めて登場したかもしれないものということになります。
となると最初の精神は物質しかない頃に物質的な作用によって生じた
ということになります。
たとえば素粒子が崩壊するとその一つが物質とはまったく異なる実態になるとか
物質が特殊な相互作用なり振動なりをすると精神があらたに誕生するとか、
何らかの状況下では物質が精神に自然に変質するとか、
しかし本当にそんなことが起こりうるのか、
いやはやなんとも確かにハードなプロブレムです。
そのような現象は確認されていない以前に
確認されることはありえない気さえします。

ただこのあたりで頭の片隅に置いておきたいのが>>587です。
物質とは何なのか、精神とは何なのかについてはもっとよく考えておく必要を感じます。

私としても、脳活動が精神を生成させている
ということを反証できるわけではありません。
せいぜいそうでは無い可能性を仄めかすところまでです。