最早何を求めているのか分からなくなっている
昭和の自分探しとはまさしく反抗期の事であった
無論、画一的に規定出来る反抗期というものがある訳ではないにしろ、誰しもそのような時分が有ったのである
ところが、令和の若者はネットポルノ漬けになっており勃起不全が社会問題になっている
この様な状況で自分探しをしても意味がないどころか有害ですらあるのだ
何者でもない自分というのが幻想である事すらEDになると気付けなくなるのである これが悲劇だ。意識が私たちを、自分が何者であるか、つまり、崩れかけた骨の上にある腐った肉の塊であることを意識しないように努めるという逆説的な立場に追い込んだのだ。
リゴッティ、人類に対する陰謀、 p. 11