エアコンが苦手だという人は案外多い。
現在のエアコンの温度設定は28℃で、実測温度では、
座った腰の高さの温度計が約28.5℃、同じく座った頭の高さでは、
29.6℃が示されている。かなり高めの室温だと感じる人もいるだろうが、
実は、この状態で、私にはかなり肌寒く感じられる。
それは、肌寒さの感覚には、室温だけでなく、
皮膚から奪われる気化熱の効果が大きく関係しているからだろうと私は思う。
逆に言えば、このことは、エアコンで効果的に涼しく感じるためには、
まずは室内空間の湿度を下げることが鍵であることになるだろう。
最初から同じ28℃にエアコンを設定していても、
湿度が下がらないので室温は上に示したものと似たり寄ったりでも、
蒸し暑く感じられる。これに対して、まずはエアコンの設定温度を
26℃(私にとっては寒すぎる)に設定すると、そこまで室温が下がる
前に湿度が急激に下がる。湿度が下がったところで、設定温度を
28℃に戻してやると、涼しい(または少し涼しすぎる)感じられる
環境がずっと保たれる。重要なのは、その環境を保つために
空気が入れ代わってしまう部屋の出入りを減らすことと、
サーキュレーターで下から空気を循環させてやることだ。