多くの人は世界の貧困と聞くと、世界経済から切り離された僻地で暮らす
人々を思い浮かべるだろう。グローバリゼーションの影響を受けず、富裕国の人々の生活とは無縁の人々だ。だが、このイメージは完全に間違っている。
貧困層は世界経済に深く組み込まれている。彼らは、ナイキやプライマークといった多国籍企業の搾取工場で働き、あるいは、わたしたちのスマートフォンや
コンピューターを作るのに必要な希土類を命がけで採掘している。