Works1ピアノ協奏曲 今でこそ演奏は滑らかに聞こえるけど、この録音完成に至るまで
実に苦労していたんだね。Keith自伝を読んでうなった。ロックミュージシャンが協奏曲を作るなんて
ロンドンフィルには笑いの種だったんだね。最初のギグはオケの人が自分のパートをろくに練習して
くれなくて、8千ポンドかけたレコーディングが無駄になり、一度は絶望したとか。フィルのマネージャーが
間に入り、彼が金管奏者で最適な人を探し、ディスカウントで受け、あの録音にこぎつけたとか。
最終章はピアノのカデンツァ以外は一発録りだったとか。70年代当時、クラッシック畑の人たちの官僚主義的な
体質は予想通りだった。大衆音楽がレベルの低いものという見方はBeatles以後もしばらく変わっていなかった。