アレン・フランセス著  大野 裕 (監修), 青木 創 (翻訳)
〈正常〉を救え- 精神医学を混乱させるDSM-5への警告 講談社


レビューより一部抜粋
「タイトルの『正常を救え』とは、元来正常であるはずの患者が、
いま精神異常と判定され、過剰な医療行為にさらされているという意味である。
あらたに発表されたDSM-5を一読し、その過剰な記述にびっくりしたが、
その背景が理解できた」

この本を読んで、いかに精神科医療によって普通の人(大人も子供も)が被害をこうむっているか・・・と嘆きたくなった。
著者は児童精神科についても、いかにいい加減に病人・障碍者に仕立て上げているか嘆き悲しんでいる。
診断がインフレというかバブル並みに横行している。背景には、製薬会社の事情もある。
大人の一部の人の利権のためになんちゅうことか。
この本の中で著者が自分の失敗例(つまり誤診)も出している。DSMの委員会の人ですら診断ミスしているんだ。
その診断ミスされて運命を狂わされた人たちも沢山いる。