・外向的感情 (Extraverted Feeling, Fe)

外向性の心理機能であるので、外界に注意が向けられます。
感情の心理機能であるので、対象に接して感じることを基準として判断し意思決定を行います。
極めて社交的で、多くの人と関わり、他人の感情を捉え、早く親密な関係を築くことができます。
他人と自分の感情の区別が希薄で、その垣根が低いので、容易に感情移入することができ、よく他人のことを気にかけます。

自己開示をし、人をリラックスさせたり、もてなしたりすることが上手です。 ときに冗談を言って笑ったりしながら、会話が花開きます。
他者にも自己開示を求め、やがてお互いをよく知るようになり、新しい人間関係が発展します。
さらに、人々が最善の状態で独自の能力を発揮できるように、手はずを整え、面倒を見ようとします。

多様な価値観に興味を持っています。 人を排除しようとすることはせず、どんな人も和の中に参加していることが大切だと考えます。 そのためには、皆で多様な価値観を共有することが重要なのです。


・内向的感情 (Introverted Feeling, Fi)

内向性の心理機能なので、自己の内面に意識が向けられます。
感情の心理機能なので、どのように感じるかということを基準として判断し意思決定を行います。
自分自身のことを理解しようと絶えず努力します。 自分のモチベーションや価値観、感性を独立して扱うことができます。

自分の中核となる価値観と経験している感情に常に気がついており、内面における調和を大切にします。 感性豊かで、自分の様々な感情の機微を理解していますが、それらが表現されることはあまりありません。

深い感情は、内面において静かに守られます。 真に感じ入るべきことに関心を寄せ、偽りなき本物の感性に到達しようとします。 固い意志と情熱の源になり、身近な人に語られることはありますが、大抵の場合、行為によって表現されます。

内面で働く情報フィルターの役割を担います。 人の仕草、動作の特徴、 声のトーンなどから得られる微妙な印象を把握する心の働きに関わっていますが、 それを言葉で説明するのは困難です。