日本の「偽アドラー心理学」は、学ぶ価値があるかというと、
あれはアドラー心理学の振幅の外側に逸脱してしまっていて、
名前だけがアドラー心理学で実質はアドラー心理学ではないので、学ぶ価値がない。

 日本の「正しいアドラー心理学」は大丈夫かというと、
振幅の中にはもちろんあるけれど、揺れ幅があまりに小さい。
鎖国的で、たとえば私が教えたことを無批判に伝承している。
私がどんなに気をつけていても、私の考え方には偏りがある。
だから、別の系統のアドラー心理学を学ぶ必要がある。
日本のアドラー心理学がこれからも生き残っていくためには、
1)外国語を学んで外国へ学びに行く人を増やし、
2)研究者を増やしてアドラー心理学の理論や技術を発達させ、
それを国際学会などで発表して外国のアドラー心理学とのすりあわせをし、
3)教育者や教育プログラムを充実させて学習者のレベルアップをはかり、
4)まだアドラー心理学を知らない人たちへの広報宣伝活動を充実させる必要がある。

http://jalsha.cside8.com/diary/2010/06/29.html