(Part3of5)
見捨てておけばいいのに、お人好しな俺は路肩に車を停めて様子を見に行った。
ジジイもひっくり返ったプリウスから這い出てきて、
なぜか手には大きなスパナを持っていた。
フラついた足取りでジジイはベルファイアへ・・・どう見ても救出する様子には見えなかった。
やがて、ベルファイアの中から悲鳴が聞こえてきた。
ただ事ではない事件が発生したので、俺はその場でK札に通報した。
俺は田んぼに入りたくなかったので、路肩でK札の到着を待っていた。
ベルファイアの中からは男女の悲鳴が続く。
(続く)