(昨日の吃又で感じた事の続き)
お徳は、北の方だけには以前から土佐の苗字のことをお願いしていたと確か?言っていたので、
歌女之丞さん北の方は尚の事以前よりそれを心待ちにしていて、
叶ったときのあの万感こもった声だったのかなと
衣類大小もいつか来るこの日のために誂えていたのだろうと「丈は丁度いい?」といった台詞からも察せられると思った

あと、手も二本…のあと二人が泣くとき、
歌昇さんは上手を向いて二歩歩んで腕を顔に付けて泣くけれど、
その歩みや動きがちゃんと三味線に乗ってるんだなと初めて気付いて、
吉右衛門さんの俊寛で、膝で躄るのも糸のリズムに合っているなと
2020年の国立劇場で初めて気付いたのを思い出して一人で半泣きしてしまった

多少大袈裟だとしてもここまで息が合い役に生きた又平夫婦は初めて見たように思います