ニコチンリキッド&ニコチンソルト専用 7本目
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今後の規制について
日本国内においてニコチンリキッドは向精神薬や毒薬、劇薬、毒物、劇物ではなく、成分問題も発生し得ない「医薬品」ため個人輸入が規制されることは考えにくい
現状で考えうる問題は「輸入量超過」と「譲渡・販売、製造」「未成年者の喫煙に当たるか否か」の3点のみ
前述2点はすでに刑法によって罰則が定義されており、3点目はすでに成人しているここの住人には無関係
ニコチン解禁と課税化について
ニコチンにタバコ製品同様の課税を施行するにはニコチンを医薬品と定めた現行法の改正と、課税に対する閣議決定を行わなければならず現実的ではないと考えられてきたが
ニコチンVAPE最大手JUULの支配株主がJTであり、JTがJUULの国内販売権を握っている点や、BATのニコチンVAPEがEUで禁煙治療法と認められた実績、インペリアルのニコチンmybluの販売網拡大に加え
PMIも加熱式タバコを断念してIQOS MeshというニコチンVAPEの試験販売をEU圏で開始した現状を鑑みると、将来的にニコチン含有リキッドはタバコ製品となる可能性は高い(なお、合成ニコチンは高額過ぎる)
輸入量の制限について
現行法では一回の輸入につき、ニコチン濃度に関係なく120ml(1ヶ月分相当)とされている
※1ヶ月につき120mlは誤り
https://kouseikyoku.mhlw.go.jp/kantoshinetsu/iji/documents/import.pdf
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/kojinyunyu/dl/kojinyunyu151130-04.pdf
ニコチンは毒(害)論について
少量で生体に影響を及ぼすという概念としての毒(慣用句としての「目の毒」や「身体に毒」、「毒舌」などを含む)という解釈も不可能ではないが、電子タバコに用いるニコチンは厚労省が指す医薬品である
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000000lv0j-img/2r9852000000lvo4.pdf
毒物及び劇物取締法(いわゆる毒劇法)によれば医薬品であるニコチンは現時点では元毒物ならびに元毒薬であり、劇物でもないと定義づけられている
詳しくはWikipediaニコチンのページ(https://goo.gl/eT9EcK)を参照のこと
また害という語も様々な視点による解釈があり一概に論ずることは難しいため、当スレはニコチンは毒ならびに害ではないものとする
致死量について
体重50kgの成人の場合、300mgで中毒症状を引き起こし、現在判明している半致死量は650mg、そこから推定される致死量は1.3gとされている
100mg/mlのニコべ(800mg/mlのニコソル)を静脈注射した場合、3ml(0.375ml)で中毒症状、6.5ml(0.8125ml)で半致死、13ml(1.625ml)で死に至る
経口の場合は30ml(3.75ml)で中毒、65ml(8.125ml)で半致死、130ml(16.25ml)で死に至る(ただし、ほとんどの過去症例においては中毒症状の発現と共に吐出)
経皮の場合は1.5L(187.5ml)で中毒、3.25L(406.25ml)で半致死、6.5L(812.5ml)で死に至る
ニコチンは酸に弱く生体分解されやすいため、上記量が一気に入らないと中毒すら起きないとの考察もある
現に2017/4/24に大阪で発生した韓国人新婚旅行保険金殺人事件では推定致死量の約10倍に当たる12gものピュアニコチンが使用されたが、新郎からの通報20分後に救命士が到着した時点でまだ息があった
https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs00204-013-1127-0 ニコフリベ(遊離性ニコチン)とニコソル(塩基性ニコチン)の違い
ニコフリベはフィリップモリスがニコチン依存症を加速させる目的で1960年代に開発した遊離性ニコチンでマルボロの爆発的な人気はこれによるもの
さらにレイノルズはアンモニア添加によって揮発性を高め、粘膜への堆積と沈着による長時間の満足感と喉へのヒット感という嗜好性を生み、ウインストンの成功につながった
・粘膜吸収によるニコチン摂取量の増加
・タバコ1本あたりの含有ニコチン量の増加
・肺胞からの吸収量増加→脳への送達時間の短縮
天然ニコチンの経路は粘膜→毛細血管→心臓→脳で、脳に届く前に臓器による分解や血管内分解があるので緩やかな効き目
ニコフリベの経路は肺胞→心臓→脳で、吸ってすぐに効く感覚と臓器による分解を回避したことでニコチン依存(満足感)を増幅
天然ニコチンとニコソルの脳への送達時間20秒〜3分
ニコフリベの送達時間は肺胞→脳で8秒だが、VAPEの場合は煙より粒子の大きい蒸気のため肺胞からの摂取は望めない
ニコソルはJUUL(ジュエル)が葉ベースの天然ニコチンに着目し、ニコフリベを安息香酸によって再プロトン化させた物質で同社が成分特許を保持している
・ニコフリベはニコチンの気化に高出力を必要としたが、ニコソルは低出力でも気化する
・ニコフリベはpH5と弱酸性であるため、濃度に比例した喉へのヒットが免れないが、ニコソルは粘膜に近いpH9の弱アルカリ性のため濃度にかかわらず喉へのヒットはなく、血中分解も少ない
・ニコフリベの倍以上の強度での運用が可能(ニコフリベの上限強度18mg/mlに対し、ニコソルの上限強度は50mg/ml以上)
・pH調整(pH9)により肺胞からの吸収量が僅かばかり上昇し、原理上では脳への送達時間の短縮や高血中濃度を維持したまま脳へ送達されると考えられるが、どちらも未検証
・pH調整により長期保管が可能になった
・天然ニコチンもニコソルも膜貫通の際に遊離塩基化されてからアセチルコチン受容体に到達するが、その際にニコソルは46%が分解されてしまう(ニコソル50mg/ml→ニコフリベ27mg/mgと同等)
・よってニコフリベとニコソルの脳への到達時間や吸収効率(吸収量・吸収率)は同じだが、物理的な摂取量を多くできるニコソルのほうが結果的に受容体の鍵穴を早く埋めることができると推測される
なお、タバコ依存症の原因はニコチンだけでなく、酸欠の快感、他有害物質による酩酊、習慣性などがある
参考論文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2564657/
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6008736/
https://www.nicovape.com.au/nicotine-salt/ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています