影響を受けた思想家や批評家はいますか。  
学校の図書館にあった筒井康隆『SF教室』という本に、
「SFばっか読んでアイディアガ―とか言ってるだけじゃだめだ。文学を読んで感性を磨くんだ!」
みたいなこと書いてあったせいで文学とか読むようになっちゃったんじゃないかという気がします。
それ以前は、SF以外の本って親父が毎月購読してた科学朝日とかしか読んでませんでしたし。
考えてみたら、大学では文学部にすすみ、最終的には批評なんか書く羽目になったのも文学部唯野教授のせいですね多分。
あの小説で蓮実重彦の名前とか知ったし。筒井康隆おそろしい。多くの読者の人生を陰で支配してる。
 批評を書く方法論で影響されてるのは大学時代の恩師である松澤和弘先生だと思います。
ぼくはダメ学生だったから先生はおそらくぼくのことなんか覚えていないと思いますが。
 哲学とか思想とかで影響を受けた本は、ポパー「歴史主義の貧困」ですかね。
というか、その手の本で他にちゃんと読んだといえるのはデネット「解明される意識」くらいですね多分。
基本的に思想とか哲学とかはよく知らない。
 これまでに書いた三冊の本の内容に、一番影響を与えたアニメ・マンガの批評は、
稲葉先生の「オタクの遺伝子」「ナウシカ解読」だと思います。今後はその影響下からの脱却がぼくにとっての課題の一つとなるでしょう。