メディアは自ら存在者 、ヒトやモノのアクターネットワークと
の関係を制御し、ハイパーテキストの原理からなる多様体が
インタラクションによって変化しつづけるプロテウス的な
プラットフォームとして定義される。

分子生命学、複雑系、バーチャリティ、ナノテクノロジーに
より形成されたインターラクティブな社会における具体化さ
れたメディアと複合現実との間の触媒によるトポロジカル
なメタ作用を通してデジタル技術の人間化に取り組む
オントロジーとして社会学者の松本良多はポストデジタルを
とらえている。

ポストデジタルとはデジタルアート以降のハイブリッド・メディア、
インタラクティブネットワーク、複雑系と非内包的偶発性を
キャタリストとした松本良多の主唱する資本主義以降の
内在的公理化からテクノロジー以降の生成変化によりさらなる
流動する内在的命題の脱コード化を実践するための社会学理論である。