http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-06-19/2013061905_01_1.html

 ソニー仙台テクノロジーセンター(宮城県多賀城市)で行われているリストラを地域ぐるみでやめさせようと、
14日、「ソニー労働者を支援し、地域経済と雇用を守る市民の会」が多賀城市で結成されました。

 ソニーでは、繰り返す個人面接や仕事を奪う「リストラ部屋」などで退職強要が行われています。ソニー労
働組合仙台支部(電機連合加盟)のたたかいで、「リストラ部屋」所属者に仕事が提示される前進も生まれま
した。しかし、ソニーは、家族を引き裂く遠隔地配転を迫るなどリストラを継続する姿勢です。

 市民の会は、上部団体の枠を超えた市内の労働組合や市民、ソニー退職者などでつくられました。

 結成総会であいさつしたソニー労組仙台支部の松田隆明委員長は、「委員長に就任して9年、ずっとリスト
ラとのたたかいだった。震災直後の期間社員雇い止め撤回では勝利した。たたかいに立ち上がる人が増え
て、前進を勝ち取っている」と強調しました。

 宮城県春闘共闘を代表して宮城県労連の安藤満副議長は、「ソニーのたたかいは、ソニーだけの問題では
ない。最近、解雇事件が増え、『どこの企業でも首切りをやっている』と開き直る経営者がいる。雇用をないが
しろにするやり方を変えよう」と呼びかけました。

 塩釜地方労連の東海林昌利議長が、これまで工場門前や駅前、東京本社前などで宣伝してきた取り組み
などを報告。「市民の会」の目的を(1)ソニーの多賀城からの撤退に反対し、地域経済を守る(2)ソニーのリス
トラに反対し、雇用を守る(3)リストラ部屋の廃止を求める―と提案し、満場の拍手で採択されました。

 ソニー労組の組合員たちは、「退職を拒否したら、遠隔地へ出向しろと言ってきた。拒否してたたかう」「退職
強要をはね返し、今も働いている。みなさんのおかげです」「昨年の雇い止めを撤回し、期間社員からグルー
プ会社正社員になった。今回も勝つ」と発言しました。

 地域の病院職員、小学校教員、生協店員らが連帯あいさつ。ソニー退職者が「かつて解雇撤回をたたかっ
た。いまも後輩がたたかっていてうれしい」「1964年に仙台工場ではじめて『リストラ部屋』に入れられ、5年
かけて職場復帰した。ソニーが